【インタビュー】柔術は、楽しみながら取り組める大切なことの一つ

宇野 毅さん
柔術歴8年、紫帯の50歳。有限会社宇野薫商店・取締役。得意技は「ウノ逃げ(エスケープ全般)」。鎌倉・大船でのおすすめは、現在パーソナルトレーニングを受けている Anna Private Training Studio 。「トレーナーの高山安奈さんはカルペディエム大船で開講しているガールズフィットネスのインストラクターを務め、ご自身も柔術をやっているので、長く柔術を楽しむために必要な身体作りの相談をしながらトレーニングをみてもらってます。今の自分に必要な能力を見極めてもらいつつ、リクエストにも応えてくれるトレーニングメニューは、常に自分自身の身体に向き合わせてくれます。」

柔術はどういったきっかけで始められたのでしょうか?

宇野:柔術を始める以前、メタボだった時期があるんです。それまで全く運動をしてこなかったので、まずはランニングを始めました。数値も正常に戻って運動にも慣れて、次は何か違うことを始めたいなと思っていた時に友人が「鎌倉で柔術やってるよ」って。ちょうど CARPE DIEM BJJ KAMAKURA が始まって間もない頃で、友人も少し前からここで柔術を始めていました。

もともと柔術には興味があったのですか?

宇野:弟(総合格闘家/宇野薫さん)のそばでずっと格闘技は観ていましたが、自分がやるつもりはありませんでした。柔術も特別やりたいという感じではなかったのですが、寝技自体には興味があったことと友人の誘いもあって体験に行ってみたんです。体験はとても疲れましたね。ランニングでは感じなかった全身をしっかり使う感覚があって、翌日「格闘技ってこんなところまで筋肉痛になるんだ!?」って驚きました。

それまでは観る側だった格闘技を、実際にやってみていかがですか?

宇野:まず「格闘技に携われた」ことがおもしろかったです。観ていただけの頃はそこに自分はいないし知らないことも多かったのですが、柔術を始めてからはそこで戦ってる人のすごさを感じています。一番身近で言うと、やっぱり弟ですね。弟が25年間もやってきたことのすごさが、さらにわかりました。自分がやっているのは寝技だけですが、弟は総合格闘技なので寝技に加えて打撃まで「お前こんなことやってるんだ。すごいな、、、。」と。モニター越しに観ていた柔術や総合格闘技の選手も、より尊敬してみられるようになりました。

未経験で始められて、あっという間にもう8年ですね!

宇野:カルペディエム鎌倉という場所の良さもそうですが、ここに来るメンバーさんの良さもあって続けてこられたように思います。そんなに回数を重ねないうちに「楽しいな」って感じたのを覚えてます。それと、もともと上手い人だけでなく、一緒に練習していてどんどん上手くなっていく人を見ていて「頑張ろう」と思えることも、続いている理由のひとつです。最近は若い方や自分と体重の近い軽量級の方が多くなってきたおかげで練習の幅が広がり、さらにモチベーションが上がっています。

これまで続けてこられて、ご自身ではどんなところに上達や成長を感じられますか?

宇野:白〜青帯のときは技のイメージと体の動きがなかなか一致しなかったのが、紫帯になってようやく重なることが多くなってきました。学んでいる技術がどういうものかを理解できたり、「ああ、そうだよな」と納得できることが増えたり。もう一度技を覚え直すという意味でも、今はさらに楽しくなっています。

週一回のグラップリング(NOGI)クラスも欠かさず参加されていますが、柔術とは違う魅力などがあれば教えてください。

宇野:実は最近は参加できない日もあって、、、(涙)。最初は柔術着を掴めないことで戸惑いみたいなものがありましたが、それに慣れてテクニックを積み重ねて行くと、極めたり逃げたりのスピード感あるスクランブルが楽しめますね。また、運動量も多いのでスタミナの強化や、身体の使い方に磨きがかかる感じもしています。クラスで習ったテクニックが、UFCやRIZINなどの総合格闘技の観戦に役立つのも良いですね。

写真:©JIU-JITSU NAVI

試合についても、柔術とNOGIの両方に積極的に出場されていますね。

宇野:試合は、自分にとって振り返りの機会だと思っています。試合を経ることで普段の練習における目標を作っている感じなので、出られる試合にはなるべくチャレンジするようにしています。勝ち負けよりも、試合という緊張する場で練習の成果を出せるかどうかということや、試合自体を楽しむことを考えて臨んでいます。負けることもありますが、ダメだったことを持ち帰って、坪井先生や他のメンバーさんに教わるといったコミュニケーションも楽しいので、試合にはこれからも出続けていきたいです。

2018年に青帯で出場された「WORLD MASTER JIU-JITSU CHAMPIONSHIP」では、見事3位に入賞されました!

宇野さんは「ONEHUNDRED ATHLETIC」というスポーツアパレルブランドを運営されていますが、ブランド設立時は柔術を始められていましたか?

宇野:いえ。柔術を始めたのは、横浜のお店をクローズしたところで会社としても再スタートをきり、ブランドが少しだけ広がりを見せ始めた頃だったと思います。仕事という面では、製品サンプルの段階で自分が着てみて、普段の練習や実際の試合で製品の機能性や着心地、競技ルール上の適否を確認できるようになったのはプラスになっています。それまでは一緒にモノ作りをしている弟任せだったところを、柔術という格闘技を嗜む一人として、業界の現状を見渡しつつ意見できるようにもなりました(笑)。

環境的に柔術や格闘技を始めるきっかけはいつでもありそうでしたが、仕事など含め、ある意味始められたのは「適齢」だったのかもしれませんね。

宇野:そうですね。家庭や仕事などに忙しかったので、いま振り返ってみても、そのタイミングより前には出来なかったと思います。でもいざ42歳という年齢から始めてみたことで、自分の生活の柱というと大げさですが、楽しみながら取り組める、自分にとって大切なことが一つ増えた感じはしています。ここに来て練習をすることで他のこともまた頑張ろうと思えるし、明日もこの楽しみが待っているから今日を頑張れるっていうのはあります。それもあって、相手も自分も怪我なく楽しく1日の練習を終えられたときは「よかったなぁ」と思います。


柔術歴に比例して上達をされており、得意技のエスケープは帯上のメンバーさんからも「なかなか止められない」と定評があるほど! また、最後のひとことにあるように、常に周りへの気配りを欠かされない宇野さん、これからもみなさんと一緒に怪我なく柔術を楽しんでいただけるとうれしいです!